笑えるようになったら帰りましょう

25歳、自分で自分の育成記録

好かれたいだけの人生だった

そろそろ卒業シーズンですね。
塾講師のバイトをしているので、この一、二ヶ月はは物凄くストレスになりました。

県立入試前ということで、バイト先で受験生激励会がありました。
そこで「別に私はあなたを好きにならないけど、あなたは私を好きになってね」という欲望がメラメラと燃え上がってしまった話を書いておこうと思います。

◾︎人気の証
生徒に色紙を配り、それに先生に応援の言葉を書いてもらおう! ってことをしたんですが、私は一人にしか書きませんでした。一人にしか、頼まれませんでした。
行列を作る講師もいれば、私のように暇を持て余してしまい居心地が悪そうにする講師もいました。
書いてもらった生徒から帰れと言う、時間の区切りが適当で、やることもなく時給が発生しない時間がただただ苦痛でした。

◾︎私は君のことあんまり好きじゃない
色紙を書いたのが一人だった、それは普段受け持っている生徒が一人しか激励会に来なかったのもあると思いたいです。
しかし、受け持ちだったNさんと、激励会中ずっとNさんと一緒にいたAさん。私が何度か教えたこともあるAさんは、ずっと私を避けていました。
自意識過剰なのでは? と思われてもいいです。ですが、これだけは言っておきたい。いい歳した人間が、中学生くらいの子供の嘘を見抜けなんですか? 見抜けますよね? とりあえず、私には色紙を書いてと頼まないと言うオーラをバシバシ感じました。
私はこのAさんのためではなく、自分のために色紙を書きたいと思っていました。他の先生が忙しそうに色紙を書くのを眺めながら、近くに立ってる先生に、この人殆ど色紙頼まれてないな? と思われてるんじゃないか? 少し不安というか変な焦りを感じていました。
私ははっきり言って、Aのことが苦手でした。失敗しても傷付かないようおちゃらけて、でも努力しているという評価だけは欲しがり。講師に裏でどう評価されているのか知らないで、と私は腹の底では笑っていたかもしれません。あとあの職場で私とAだけがデブだったので、同族嫌悪もあったでしょう。
何度かイレギュラーで授業を受け持ったことがありました。数少ないAとの授業ですが、一度だけ授業中に物凄く不機嫌になられたことがあります。今思い出しても、あの時のAには本当に腹が立ちます。
そんなAに、私は心から受験を応援したいとは思っていません。しかし、色紙は書きたかったんです。誰でもいい、とにかく生徒に、「先生、色紙書いて」とお願いされたかったんです。
それは、きっと講師として好かれている自分を夢見ていたからでしょう。
別に優しくもないし、教え方が物凄く上手い訳でもないし、心から生徒を叱ることなんて面倒臭くてしません。適当で、なあなあで済ます、80分間なにかをやらせていればいいだろう、と思っている癖に、こういう場になると何故かちやほやされるだろうという自信を持ってしまいます。

◾︎ちやほやされたい
大学に入ったばかりのサークルに入った時も、ちやほやされると思っての行動をしていました。
結局ちやほやなんてされないし、貧乏クジを引いたようなポジションにつき、留年を繰り返したこともあってサークルで築いた人間関係は、ほぼ消えました。
デブだから愛嬌があると思われるのか、一部のおばちゃんやおじちゃんにはウケがいいです。そのせいか、たまーーーーにちやほや欲が満たされてしまうのがいけないんでしょうか。
私は特別美人じゃないし、歌が上手いとか、運動神経がいいとか、頭がいいとか、絵が上手いとか、これといった特技もない癖に、何でこんなにちやほやされたいんでしょうかね。